メンタルヘルス ブログランキングへ おはようございます。藤田です。
先週土曜日は、杉並区にある専修大学付属高校の公開授業を見学させていただいてきました。「チーム作り講座」といって1.2年生の希望者対象に4月から週に一度やってこられた参加型授業です。
http://s-teamdesign.org/pages/top
◆プレゼン出来る高校生達
今回は春からの講座の集大成的位置付けだったそうで、「ラスボス」として杉並区で活躍している社会起業家山ノ内凛太郎さんが講師を担当。山ノ内さんが活動の中で抱えている悩みに対し、生徒が解決策を考えるという内容でした。
私が一番驚いたのは、最後のプレゼンでした。みんな、ちゃんとプレゼン出来るんです。講師は一回り以上歳上の起業家。さらに後ろには私を含めた知らない大人達、という環境で。各チーム、それぞれに問題点と解決案を発表していました。
同時に、大人の前にでるという緊張下でも一人ひとりがチームに貢献しようとしているのが印象的でした。代表して話す子、側にいて補足をする子、みんなで書いた模造紙を持つ子…。役割は違えど、みんな積極的にチームに関わろうとしている、そんな姿勢が見て取れました。何か出来ることを考え動く「主体性」という、強いチームに不可欠な武器を身
につけていると感じました。
後から聞いたのですが、生徒さん達は皆、講座がスタートした春は、待ってばかりの受け身の状態だったそうです。この成長こそ、生徒さん達が一生懸命取り組んできた証であり、また、チーム作り講座の価値なのでしょう。
◆チームは選べないとしたら
一方で、あくまで「社会に出る」という前提で見て、課題も2点感じました。
一つは、正解を求める傾向です。特に感じたのは、講師への質問の時。「3分間、なんでも自由に、質より量」と言われたにもかかわらず、各チーム質問が少ない。時間が余る。どこか、正しい質問、正しい答えが頭にあったのではと思いました。与えられた情報について考える力は持っている子達だけに、情報を引き出し、掘り下げる自由なコミュニケーション力の向上が課題に思います。この辺りは傾聴スキルを体に染み込ませるのがいいのかもしれません。
もう一つは、柔軟性。発言する子、聞いてる子、まとめる子…。各チームにそれぞれに役割をする子がいましたが、元々の性格的傾向でやっている印象を受けました。ですが、実際にはチームは選べないですよね。自分の性格がチームの強みになる。そんなチームばかりに居られる訳ではない。チームの仲間の個性に合わせて役割を変えながら、その中で自分の強みを発揮する。そうしたしなやかさもこれから身につけて欲しいと思いました。
そのために、多様な(特に自分の苦手だろう)人と接することや、カウンセリングなどで自分の心の問題をクリアにすることが意味を持つのではないかと思います。
因みにどちらの課題も、カウンセリングでお会いする若いクライエントさん達の課題でもあるので、世代的な特徴なのかもしれません。
◆賢さとたくましさと
賢さとたくましさ。人の土台になるのはどちらでしょうか?私は後者だと考えています。困難にも負けずに粘り強く挑戦する。失敗も糧にして立ち上がる。そうしたたくましさがあって初めて、賢さが輝く。しかし年々、このたくましさが育ちづらくなっているように思います。そしてこれは、年々増え続けるうつや不登校・ひきこもりと大きく関係しています。
受け身の子が主体性を身につけられるこのチーム作り講座は、知識やスキルの取得以上に、人のたくましさを育てる場として大変意義のあるものだと感じました。
こうした場がより多くの学生に与えられて欲しいと思うと同時に、私自身もカウンセラーとして若い世代が社会で輝いていけるためのサポートをしていきたいと思いました。
最後に、今回素敵な機会を下さった専修大学付属高校の杉山先生、生徒の皆さん、講師の山ノ内凛太郎さんに改めてお礼を。本当にありがとうございました。
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